2022.06.20 08:13【ヌ】ヌーベルヴァーグ?(私的埋蔵文化財)「ぬ」から始まるタイトルの映画もパンフレットもなかった。そこで「ヌーベルヴァーグ・新しい波」、フランス映画の新しい潮流のことから。 この言葉は1960年代頃よく目にしたが、実際のところ、私はそれほど解っているわけではない。ハリウッド大作映画をちょっとコケにしたような空気のあるフラ...
2022.06.13 07:21【ニ】日本人のへそ(私的埋蔵文化財)「日本人のへそ」は井上ひさしの芝居である。彼の劇団「こまつ座」が上演したが、観た記憶がない。困ったものだ。たしか何度か再演もされていて、BSで舞台放映もしていたはずだから覚えていて当然なのだが覚えていない。ひょっとするとこのパンフは「the座」というこまつ座発行の雑誌でもあるので...
2022.06.05 20:30【ナ】中島みゆきコンサート(私的埋蔵文化財) びっくりした。「な」の分類にパンフレットが一冊しかなかった。映画はゼロ。そんなことってあるかなぁ。たまたまこの時期に私の観た映画に「な」で始まるタイトルの物がなかったのだろう。 そしてその一冊が中島みゆきのコンサートパンフ。1984年のコンサートツアーだから38年前。吉田拓郎、...
2022.05.22 23:45【ト】ドクトル ジバゴ(私的埋蔵文化財)「戦場にかける橋」、「アラビアのロレンス」の監督、デビッド・リーンの昭和51年公開作。大好きな映画だ。たしか大阪のシネラマ上映劇場の大スクリーンで観たのだった。いや、あれは二度目だったかな? 上映は休憩時間を挟む二部構成。後半の開始は列車がトンネルを抜けると、シベリアの原野が広が...
2022.05.15 22:00【テ】ディア・ハンター/天国の門(私的埋蔵文化財) マイケル・チミノ監督の代表作二作品が、「て」のカテゴリーに並んでいた。「ディア・ハンター」でアカデミー作品賞を受けた監督は、3年後、超大作「天国の門」で映画批評家の大不評を買って映画界から一時、消えた。「ディア・ハンター」(1978)3時間2分、「天国の門」(1980)3時間3...
2022.05.08 22:30【ツ】追想(私的埋蔵文化財) このような文章を書き連ねる目的の一つが備忘録である。とにかく忘れる。一人暮らしになって、他者との対話時間の絶対量が減る。何を話すというのではないが、何やかや話が弾んで連想ゲームのように話題が拡散する機会が減る。すると重要ではないことがどんどん忘却の坂を滑り落ち始めるようだ。固有...
2022.05.01 22:00【チ】チャイナ・シンドローム(私的埋蔵文化財) 原子力発電所で起きる事故。その影響の大きさに気づいた者ほど、大したことではないと発表したがる。アメリカ・スリーマイル島の原発事故がこの映画公開の半月後だったなんて、全く記憶になかった。 それというのも、私はこの映画をあまり面白いと思えなかったからだ。米国では結果として予言的な映...
2022.04.25 01:32【タ】大脱走(私的埋蔵文化財) 昭和38年8月、高校二年の夏休み。メモによると京都の松竹座でこれを観たらしい。スティーヴ・マックイーン主演の「大脱走」に、この年齢で遭遇するのはベストだったろう。映画鑑賞のワクワク感は半端ではなかった。「荒野の七人」(これはロードショウではなく、場末の二番館「田園シネマ」で「ガ...
2022.04.18 00:20【ソ】ソフィーの選択(私的埋蔵文化財) 「そして船は行く」。名匠F.フェリーニ監督作品だが、パンフレットを読んでも、観たこと以外は何も思い出せない。 そんなわけで「ソフィーの選択」である。米国のベストセラー小説の映画化だったそうだが、本のことは記憶にない。そもそも「ソフィーの選択」と題される内容だけを覚えていて、それ...
2022.04.11 00:09【セ】世界残酷物語(私的埋蔵文化財) 昭和37年(1962年)、60年前発行のパンフレット。私的埋蔵文化財と銘打っているからには、時代資料的な記録(記憶)も散りばめておかなくては羊頭狗肉だと言われかねない。 この映画は物語ではない、怪しげなドキュメンタリーである。今ならYou Tubeでバズっているようなシーンを世...
2022.04.03 22:30【ス】スタンド・バイ・ミー(私的埋蔵文化財)「スター・ウォーズ」を抜いて選んだ「ス」は「スタンド・バイ・ミー」。少年期の冒険譚は数多くの文学でも扱われてきたテーマだ。そしてそれは、かつて男の子であった者達誰もが、懐かしい記憶としていつまでも抱えている。 私は中一の夏まで滋賀県大津市で育った。裏は三井寺山、前は琵琶湖という自...