【海外ドラマ「ホームランド」】(仕事場D・A・N通信vol.22)

 「アリーmyラヴ」、「24」、「グッドワイフ」、「ハウスオブカード」、「SUITS」、多分アメリカのシリーズドラマにはまったのは以上だと思う。

 とにかく時間をとられる。そして映画を観たり、読書したりの時間が削られる。なのに、はまってしまうと抜けられない。それが分かっているから、あまり近づかないようにしてきた。「愛の不時着」は2回で逃げてきた。

 1シーズン13回くらいの連続で、好評だと何年も続く。シーズン5とかシーズン7とか。かけ算をしたら分かるが、ほぼ1時間のドラマを五十本も六十本もみることになる。つまらないのかというと、そうではない。面白いのだ。だから遠ざけてきた。

 映画の場合、一作一作に当たり外れがあるから、選択には緊張する。見始めてつまらないと自分の選球眼にガッカリする。その点、続けて見始めたシリーズは、一定レベルが保障されている。こういう遭遇の仕方は少々怠惰だと言える。慣れ親しんだものに身を委ねて、ドキドキやワクワクを楽しむのは、娯楽としては十分だが、今日社会から何かを発見する能動性には欠ける。

 「ホームランド」はイランに出兵して捕虜になって八年目に帰国した海兵隊員と家族、そしてCIAの女性諜報員の物語だ。NETFLIXのメニューで偶然遭遇した。チラッと見て、こんなものかと了解したら他も見てみる予定だった。しかしリモコンを持つ手が止まった。

 アメリカのドローン攻撃で、一般市民が殺戮されているイラン国内。捕虜になっていた男は、「おまえの国のやっているこれは、無差別テロではないのか!」とテロリストのリーダーに突きつけられる。そして結果的に……という物語。

 実際のCIAはもっと狡猾なことも繰り広げているのだろう。出し抜くことが世界戦略だと信じ込んでいるCIA職員などなりたいと思わない。でも世界の大国は経済活動も含めて、それが主流だ。

士郎さん.com

家族心理臨床家で漫画家でもある団士郎さんに関する情報をまとめたオフィシャルページ。本ページは、本人の了承を得てアソブロック株式会社が運営しています。

0コメント

  • 1000 / 1000