【スロークッカー】(仕事場D・A・N通信vol.23)
調理家電が目について、値段を見ると安い(2710円)のでAmazonで買った。本当に使うかどうか懸念はあったが、きっかけになれば良いと思った。十年近く前、感動してテレビショッピングで買った万能調理器は一度も使わなかった。
調理に苦手感はない。かといって得意なわけでも、好きなわけでもない。外食ばかりでは、毎度店選びがうっとうしい。冷凍食品もレトルトも嫌いではないが、続くのは嬉しくない。食べなければならないと思って食事するのもつまらない。だから、いろいろ変化を持たせながら、ひとり暮らしの食事を考える。
大昔、一年余り、週に一度、家族の夕飯を作っていたことがある。五人家族の毎日の食卓を担っていた妻が、365日休みがないと愚痴ったので、「じゃぁ週に一度やるよ」と言って始めたのだ。
ボーイスカウト時代から高校の山岳部まで、アウトドア経験は長い。野外での食事作り経験は数多くあった。それに比べたら、火はおこさなくていいし、鍋釜、調理器具は揃っているキッチンは、ストレスのない環境だと思って一工夫のお父さんご飯を、家族に提供し続けた。
それ以来、久々のキッチンである。前は五人分だったが、今は一人分。自分のタイミングで調理して食べるからストレスは少ない。料理は「美味しい!」と言って、さっさと片付くのが一番だ。
スロークッカーは「コトコト煮込み料理用」とある。この段階でもう旨そうだ。レシピはスマホで探して、出来るだけ忠実に守る。これが何でも自分流の味付けにしてしまわない秘訣だろう。
初回は白菜とにんじんと豚肉のスープ。二度目は定番のカレーを作った。三度目は大根と手羽中の煮物。今日は丸ごと茄子と豚肉のこっくり煮なるものを作った。
フライパンを使うと馴染みの手慣れたメニューになる事が多い。だから馴染みのない調理用具の時は、初めてのものを試す。レシピ通りにしていると、本当に美味しく仕上がる。スロークッカーで数時間、これが蓋をあける楽しさを倍増してくれる。
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