【士郎さん.com】(仕事場D・A・N通信vol.3)
私のことを士郎さんと呼ぶ人は世間では少数派である。このページで初めてご覧になる方はそういうものかと思われるだろうが、これまで関わりのある方は少し違和感があるだろう。
我が家では現在、私のことを子どもたちは皆、士郎さんと呼ぶ。正確な時期はわからないが、いつまでもお父ちゃんでもなかろうと考えたところもあっただろう。
それともう一点、長男が自分の世界を広げていくに従って、団さんと言えば団遊のことになった。巡り合わせで、人間関係に重なるところがあって、そこで団さんというのが、私のことか息子のことか混乱することがあった。そんな経過も重なり、当然の世代交代という意味もあって「団さん」の委譲が起きた。
とはいえ、子どもたちが一斉に私を士郎さんと呼び始めたわけではない。それぞれ、年齢と共に父ちゃん、お父さんから士郎さんに移行していった。一番後までお父さんといっていたのは娘だ。
呼称問題は孫たちが生まれてからも話題だった。おじいちゃん、おばあちゃんと呼ばれるのが嫌なわけではない。そのように呼べばおじいちゃんが二人と、おばあちゃんが二人いることになる。それが同席することなど稀だから、問題ないと言えばそうなのだが、私が固有名詞化を考えた。
だから孫達にとって私は士郎じいちゃんで「シージー」。妻は典子ばあちゃんで「のりばー」になった。
これはあっという間に定着して、何の違和感もない。ネーミングとはそういうものだ。
細かい話だと思われるかもしれないが、こんな事をキチンとしておくのが、その後の様々な事柄に向き合う姿勢の表示にはなる。何でもいいと言ってしまわず、私はこうしたいと明らかにするところから始まっている事はたくさんある。
(写真は高校山岳部時代、十六歳、初の夏合宿・南アルプス)
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