2021.07.26 00:39【ドクトル・ジバゴ】(仕事場D・A・N通信vol.38)「あの本は読まれているか」は、小説「ドクトル・ジバゴ」をめぐる物語である。「ドクトル・ジバゴ」はソ連で発禁にされ、ノーベル文学賞も辞退へと追い込まれていく。そんな圧力が市民社会を覆っている東側世界に対し、西側アメリカの女性CIA職員による、文学を介しての陽動・諜報活動をワクワクす...
2021.07.19 00:45【冒頭】(仕事場D・A・N通信vol.37) 向田邦子のこの文庫を買ったのは、コラムの書き出しをずらっと眺めてみたかったからだ。 「つい先だっての夜更けに伊勢海老一匹の到来物があった。」(父の詫び状)、「歩行者天国というのが苦手である。」(ごはん)、「子供の時分、親に言いつけられた用のひとつに、風呂の湯加減を見る仕事があっ...
2021.07.12 09:40【毎日が日曜日】(仕事場D・A・N通信vol.36) 城山三郎の小説に、毎日が日曜日というのがあった。読んだのかどうか、どんな内容だったのか、何も覚えていない。初めて目にしたのは勤め人時代だったが、毎日が日曜日という自由は、すぐに退屈してしまうのではないかと思った。 妻や子供たちがいる賑やかな暮らしをしていると、ずっと一人で生きる...
2021.07.05 08:34【旅は道連れ】(仕事場D・A・N通信vol.35) 世界中を旅して足を踏み入れたところを順に塗りつぶしてゆくようなことが楽しい。だからといってグローバルな人間というのでは全くない。日本が好きで、日本語が好きな人間である。垣間見る異国が好きなだけだ。旅をしたからといって、何かが分かるとは思っていない。何度旅を繰り返しても違和感は消...
2021.07.04 02:07【21年度】京都国際社会福祉センターでの講義予定例年通り、21年度も士郎さんと早樫さんが講師をつとめる複数の講座が京都国際社会福祉センターで開講されます。それぞれの開催概要を以下に記します。詳細の確認やお申し込みはセンターのホームページ(最下部にURL記載)にてご確認ください。1.家族療法入門 ~様々な現場で活用できる理論と実...